湯灌に立ち会いましたの記録
前の記事で本のことを書くと言った後、親族が亡くなりました。そして今回初めて湯灌に立ち会わせてもらったので、記録として忘れないうちに残しておこうと思います。
今回の主な流れ
- 末期の水をとる
- シャワーで身体と髪を洗う
- リンス(遺族も洗わせてもらえる)
- 身体を拭う
- 顔を剃る
- 顔の保湿
- 装束を着せる
- 化粧をする
- 遺族が足袋を履かせる(我が家の宗派は亡くなったらすぐあちらに着くので旅支度が必要ないけど足元が寒いから履いていただくとのこと)
- スタッフさんと遺族の手で納棺
こんなところでしょうか。
初めて湯灌に立ち会い、他を知らないのですが、とても丁寧にお別れをさせてくれるのだなぁと思いました。
場所は半分が和室になった部屋で、畳の上に、担架のような布が架けられた浴槽が置かれていました。さすがに身体にはタオルが掛けられ、見えるのは足元と首から上だけでした。勝手に入浴に近い形をイメージしていましたが、お湯は溜まらないようになっていました。
まさか最期だからとリンスまでさせてくれるとは……。
顔の保湿は、眉やヒゲを剃ったため、乳液を含ませたタオルでそっと拭う形でした。これも代表者1名がさせてもらえました。
納棺は男性が頭側の布を、女性が足側の布を持って棺に。私は右足側の角を持たせてもらいました。親族が亡くなったことを、もう話せないのだということを実感した瞬間でした。
そして最後に身体に触れ、線香をあげて棺に蓋をしました。納棺した姿を写真まで撮らせてくれるんですね……(帰宅してから、撮らせてくれたから撮ったものの、見返すようなものでもないし人には見せられないしグーgルフォトは1年後にこの写真を「1年前の思い出」として通知してくるんだよな……と我に返るなどしました)。さすがに写真はアップしませんが、淡いピンク色に桜の刺繍が施された、綺麗で可愛らしい棺でした。装束もセットになっていて、袖と襟に桜の模様。弟が選んだらしいです。中もフリフリレースでした。
今回立ち会わせてもらい、葬儀及び葬儀までの儀式は亡くなった人より遺族のためにあるのだなぁと感じました。
ちなみに私が湯灌を知った小説がこちら
出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫) | 高田 郁 |本 | 通販 - Amazon.co.jp
それではまた後日。次こそ本の話題で。