本3冊作った話
ブログの書き出しがお久しぶりですばかりなのは如何なものかという気持ちはありますがお久しぶりです!
前々回も色々ありましたと書きましたが今回も本当に色々ありました。
具体的には前回触れた曾祖母の葬儀、新型コロナウイルス感染、母の病気発覚、手術……しごと いそがしい 詰
な感じでした。
この記事も冒頭だけ打ち込んでしばらく放置していたのでどんな流れで綴ろうとしたのか全然覚えてません。しっかりしてくれ!
覚えてないので前置きはこのくらいにして本題に入ろうと思います。
今年はなんと同人誌を3冊出しました!!
自分でもびっくりしてます。去年までは同人誌とか1年に1冊出してるだけでも凄いよ複数出してるフォロワー一体どうなってるんだとか思ってたのにびっくりの発行数です。でも1人では絶対挫けてました。助けてくれて1冊一緒に作ってくれたユキカゼさんに感謝……。
今回は今年出した3冊のちょっとした紹介やら制作裏話的な話をしていきたいと思います。
君色の太陽 -前編-
2021年。かつての船主と別れて30年、レストラン船ロイヤルウイングはとある夢を見ます。そして大分にいるはずのかつての船主によく似た姿の乗客が目に入ったのをきっかけに、30年分の空白と思いに向き合うお話。
記録と記憶がないので憶測ですが去年?から描き始めてTwitterに半分掲載していた漫画をリメイクし、前編として纏めた本です。半分リメイク、半分書き下ろしくらいな感じ。
これが初めての同人誌になりました。最初印刷サイズ間違えてB6冊子になったり1冊ホチキス表裏逆に打ったりバタバタした思い出……。
沢山お手に取っていただきありがとうございました!現在、在庫が残り1冊です。Twitterで全文公開しているので尽きたら再販はしません!
君色の太陽 -後編-
30年ぶりに再会した元船主から、かつての自分の名前を受け継ぐ船が生まれることを伝えられたロイヤルウイング。祝福の気持ちと共に、葛藤も芽生えてしまったようです。そして時は2022年3月3日へ。
描いている途中に新型コロナウイルスに感染したのがこちらのお話です。しかも曾祖母の死を自覚しているより引きずっていたようでなかなか描き上げるまでに時間を要しました……。これが難産……。
そして前編よりかなり背景を描いてます。一部自分の写真トレス、進水式公式動画模写してます。これもつらかった……。背景描ける人はすごい。
ひこうきずかん
擬人化イラストと写真で見るこどもずかんがコンセプトの旅客機擬人化イラスト&写真集です。羽田空港に就航しているフルサービスキャリア機を取り上げています。こちら写真はいつも一緒にイベント参加していただいているユキカゼさん
ユキカゼ@BOOTHで写真集販売中 (@NAVY_ICHIHO) / Twitter
にご提供いただきました!!ご提供というか合作と言った方がいいかもしれないです。
突発発案で1週間ちょっとで描き上げ、途中ページ数が増えて折れかけ、巻末の解説を書いていただいたりしています。面白いのでぜひ読んでいただきたい部分です!
以上が今年発行した同人誌になります。
いやぁよく走り抜けましたね3冊とも!
3冊とも手に入るBOOTHがこちら!
※上述の通り「君色の太陽 -前編-」は在庫が残り1冊です。
次回は2月のコミティアと擬人化王国に出たいなぁと思ってます。ご予定が合えばぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです!ひこうきずかん2の発行が目標です。
それではまた!
湯灌に立ち会いましたの記録
前の記事で本のことを書くと言った後、親族が亡くなりました。そして今回初めて湯灌に立ち会わせてもらったので、記録として忘れないうちに残しておこうと思います。
今回の主な流れ
- 末期の水をとる
- シャワーで身体と髪を洗う
- リンス(遺族も洗わせてもらえる)
- 身体を拭う
- 顔を剃る
- 顔の保湿
- 装束を着せる
- 化粧をする
- 遺族が足袋を履かせる(我が家の宗派は亡くなったらすぐあちらに着くので旅支度が必要ないけど足元が寒いから履いていただくとのこと)
- スタッフさんと遺族の手で納棺
こんなところでしょうか。
初めて湯灌に立ち会い、他を知らないのですが、とても丁寧にお別れをさせてくれるのだなぁと思いました。
場所は半分が和室になった部屋で、畳の上に、担架のような布が架けられた浴槽が置かれていました。さすがに身体にはタオルが掛けられ、見えるのは足元と首から上だけでした。勝手に入浴に近い形をイメージしていましたが、お湯は溜まらないようになっていました。
まさか最期だからとリンスまでさせてくれるとは……。
顔の保湿は、眉やヒゲを剃ったため、乳液を含ませたタオルでそっと拭う形でした。これも代表者1名がさせてもらえました。
納棺は男性が頭側の布を、女性が足側の布を持って棺に。私は右足側の角を持たせてもらいました。親族が亡くなったことを、もう話せないのだということを実感した瞬間でした。
そして最後に身体に触れ、線香をあげて棺に蓋をしました。納棺した姿を写真まで撮らせてくれるんですね……(帰宅してから、撮らせてくれたから撮ったものの、見返すようなものでもないし人には見せられないしグーgルフォトは1年後にこの写真を「1年前の思い出」として通知してくるんだよな……と我に返るなどしました)。さすがに写真はアップしませんが、淡いピンク色に桜の刺繍が施された、綺麗で可愛らしい棺でした。装束もセットになっていて、袖と襟に桜の模様。弟が選んだらしいです。中もフリフリレースでした。
今回立ち会わせてもらい、葬儀及び葬儀までの儀式は亡くなった人より遺族のためにあるのだなぁと感じました。
ちなみに私が湯灌を知った小説がこちら
出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫) | 高田 郁 |本 | 通販 - Amazon.co.jp
それではまた後日。次こそ本の話題で。
スパコミ29お疲れ様でした!
ブログではお久しぶりです。
更新しない間に引っ越したり測量船に沼ったり3回目のワクチン打って苦しんだり色々ありました。
色々あった中でも、スパコミで初めてのサークル参加という出来事が私の中でかなり大きな第1歩だと思います。
以前記事でご紹介したぎじスクには何度か参加させていただいたのですが、リアルイベントのサークル参加は初めてでした。
疲れたが楽しかった!!しかし疲れた!!
サークル参加の疲れを浴びてしまった……なるほどみんな肉を焼くわけだ(きっとそういうことではない)。
疲れた話はさておき。
スペースにお越しくださった方、本やポストカードをお買い上げいただいた方、チラ見して下さった方(チラ見して下さっただけでも喜びを感じました)、本当にありがとうございました!差し入れもありがとうございます!
スパコミの特性からか、版権が多く早い段階で撤収されているサークルも多くある中のんびりと閉会まで在席していたのですが、閉会のアナウンス後の拍手、撤収時の近隣サークルとのご挨拶を済ませると、じんわり心が温かくなりました。リアルイベントっていいなぁ。同じ島ではあるものの、端と端くらいの距離感だった別ジャンルサークルさんからも「お疲れ様です」とお声かけいただき、次に参加する時は斯くありたいと思ったものです。
こちらが初設営したスペースです。
頒布物にあまり関係ない〇海汽船の圧が強くなりました。
向かって右側は委託兼売り子していただいたユキカゼユキカゼ@写真集BOOTHで販売中 (@NAVY_ICHIHO) | Twitterさんの頒布物です。写真集がboothに出品されてるので是非。
私の方は6月開催のぎじスクに合わせて出品する予定です。お品書き作って申し込まねばならない……。
長くなりそうなので、本のことは別の記事でご紹介しようかと思います。
次のリアルイベントは擬人化王国とコミティアあたりを考えています。それまでに後編を書き上げたい!!
とりあえずサボり癖が出る前にイベント参加のご報告でした。
追記
ユキカゼさんもレポ書いてくれましたやったね!私が「写真集に文章載せないんですか(チラッチラッ)」する理由をなんとなく感じていただけるかと思います。
歌謡曲あれこれ
自分用まとめ兼布教(敬称略)
曲名 作曲家/作詞家/主な歌手
東京編
日本語とメロディの流れが美しくて推し。東京の美しい景色を歌い上げているけれど、最後に取り上げられたのは貧しい人と雨の路地裏。どんな場所にも人にも夢はある……。
訳あってオープニングという印象が強い曲。戦前の華やかな東京の歌。「花咲き花散る宵の 銀座の柳の下で」って歌詞が好き。この東京が戦火で……なんて考えられなくて年代知ってびっくりした記憶。
クリア!!!!アサヒ!!!!!!で有名なあの曲。
聞くと気分が上がりますね!終戦から2年でこの歌がヒットする国、嫌いじゃない。
・東京のバスガール 上原げんと/丘灯至夫/初代コロムビア・ローズ
路線バスの女性車掌の曲。バスガールとしての自信が篭った1番、恋心を覚えた人が、次の日女性を連れて乗車してきて失恋する2番、酔っ払いに怒鳴られる3番。つらいこともあるけれど、「それでも東京のバスガール」、「明るく明るく走るのよ」と、誇りを忘れない強さが好きです。
同名の映画の劇中歌。銀座の街で逞しく生きる女性の歌。曲の中に「カルピス」という単語が出てきます。明るくて元気になる。劇中では笠置シヅ子も歌っています。
美空ひばりが13歳の頃に歌った、東京で気ままに生活する子どもの歌。「空を見たけりゃビルの屋根、潜りたくなりゃマンホール」という歌詞が、実に東京で育つ子どもらしいなと。
6~7年前に亡くなった、すごくお世話になった人がとても上手に歌っていて、今でも時々思い出します。艶やかな歌詞、明るい曲調(マンボっていうんですかね?)、しかしどこか影のある夜の歌。
・東京シューシャインボーイ 佐野鋤/井田誠一/暁テル子
跳ねるような曲調で元気溢れる曲。靴磨きの少年が、恋するお嬢さんに思いを馳せる歌です。こっちは「コカ・コーラ」が出てきます。私の十八番!
東京が舞台の曲で私が推してるだけでもこんなにあるので東京はすごい。
気が向いたら横浜とか地名縛りなくとかもまとめるかもしれないです。昭和歌謡を聴いてください!!!!!!
お手紙をいただきました
知り合いのおばあちゃんからお年賀のお手紙をいただきました。
血縁関係はないけれど以前一緒に音楽活動をしていた、江戸っ子で、大胆で朗らかで、お酒が好きで、それでいて素敵なお手紙を書かれるおばあちゃん。
「あと何回お正月を迎えられるか分からないけれど、そんなことより今そばに居る人と楽しく過ごすことを考えないといけませんね」
という旨の言葉が書いてありました。
本当にその通りだなぁ……と胸に染みました。
正月の間家にいた曾祖母は口癖のように「早く死にたい」と言っていたし、私は働き出してから何度も「あぁ今死んでいたら全部終わってたんだなぁ」なんてぼんやり思ったけれど、人生続いているのだから楽しく生きなきゃだめだ……と感じた自戒の日記でした。
おばあちゃん、また必ず会いましょうね。
ぎじスクお試し開催お疲れ様でした
去る7月26日、お試し開催された擬人化スクエア(以外ぎじスク)に参加いたしました。
イベントのサークル参加は初めてだったのですが、結論から申し上げると、
めちゃくちゃ楽しかった!!
です。
このぎじスク、インターネット上の会場をアバターを使用して歩き回る、いわゆるオンラインイベントというもので、サークル参加者の皆さんは、各々通販サイトを利用して同人誌を領布したり、作品の展示をされたりしていました。
会場の運営はpictSQUARE - オンライン即売会サービスさん。
現在β版が公開中で、ぎじスクの他にも色々なジャンルのオンラインイベント会場として使用されているようです。
会場はこんな感じ。
四角い部屋のような場所が各々のサークルで、気になるサークルの部屋の中心に置いてある本や水晶玉をクリックすると、展示や通販サイトを閲覧することが出来ます。
また、部屋の左上端にある「書き込みボード」に書き込むことで、サークル主にのみ感想やエールを伝えることが出来るという点がリアルイベントとの違いでしょうか。リプライやマシュマロ、○○箱を使えばリアルイベントでも可能ですが、スペースを見てその場で書き込む、書き込まれるというのが新鮮で、ドキドキ感がある気がします。
閲覧中はアバターから「閲覧中」の吹き出しが出るのですが、書き込み中はアバターが無言の状態(書き込みが完了すると「書き込みました」の吹き出しが出る)なので、書き込んでいるのを待っている側からすると話しかけていいやら悪いやらといったソワソワタイムが発生するのもまた一興。
そして、存じ上げないスペースにお邪魔する時の緊張感!
サークル主としてはお客さんがいらっしゃる時はスペースに居たいなぁと思いつつ、お客さん側になると、サークル主さんがいらっしゃらないタイミングで意を決して立ち入ってみたり。
ぎじスクがきっかけで交流した方々の本が届いているので夏休みは読んで感想をお伝えするのが目標です。
何やかんや言いつつ、1番楽しかったのはアバターを介してフォロワーさんや初めましての方にお会いできて遊んでいただけたことが大きいなと思います。
上の画像の通り、私は拙宅の旅客機擬人化をアバターに登録して会場を歩き回ったりのんびりしていたのですが、このキャラクターを知っているフォロワーさんと、なりきりっぽくやり取りしたり、分身の術(正規ルートで退場せずにブラウザバックするとアバターがその場に留まり、別端末で入場すると数を増やせる)で双子していたら、初めてお話する方が一緒に双子していただけたり……フリースペースに豊洲市場が爆誕したり(!)
語ってしまいましたがもちろんオリジナルアバターや店舗は義務ではないですし、デフォルトにもかわいい/かっこいい/もふもふアバターがたくさん用意されているので、お気に入りのデフォルトアバターを探すのも楽しいかもしれません。
私はふわふわ髪の白い被り物をした女の子のアバターが好きです。かわいい。猫や犬もいるので、犬猫のアバターさんに話しかけていただけるとキュンっとしてしまいます。
開催時間が終了した23時以降も、何となく離れがたくてしばらく居座って参加者さんたちとお話したのが祭りの後のようで、切なくも楽しかったですね。
さて、記念すべき第1回擬人化スクエアは、9月26日開催です。私もサークル参加申し込みしました。
当日は出勤日なのですが、休憩時間や終業後は出来るだけ会場にいられたらと思っているので、お時間ありましたら是非お気軽に遊びに来てください。
今のところ新作を展示予定です。
↓↓↓リンク↓↓↓
pictSQUARE公式Twitterアカウント
pictSQUARE@オンライン即売会サービス (@pictsquarenet) | Twitter
擬人化スクエア公式Twitterアカウント
ぎじスク.twi@擬人化創作エアオンリー【二次OK】 (@su_kikaku) | Twitter
擬人化スクエアイベントページ
【9/26】擬人化スクエア 第1回 | pictSQUARE - オンライン即売会サービス
私のお試し開催ぎじスク展示作品
SF初心者話
時々、無性にSFが読みたくなることがあります。
あまり進んで読むことは無かったんですが、ここ何年かで少しずつ読み始めた初心者です。
記憶の上で初めて読んだSFは、中学生の頃に読んだ森田季節『不動カリンは一切動ぜず』(ハヤカワ文庫JA、2010年)。
性病の流行により、誰もがクレイドルと呼ばれる試験管から産まれてきて、掌に埋め込まれたチップを重ね合わせてコミュニケーションを取る、そんな世界の宗教と友情の話。
SFというかオカルトというか百合というか。
SFとも百合とも思わずによく分からないまま読んだので、今になって内容を思い出しては"良いじゃん……"と思う作品ですね。
その後もちまちま無意識にSFを読んだり読まなかったりしつつ、勧められて読んだのが、フレドリック・ブラウン『天の光はすべて星』(ハヤカワ文庫SF、1964年)。
しんどい……すごくしんどいのに美しいラストでした……。支えてくれた恋人との別れ、自分がいたかもしれない場所を地上から見上げるエンディング……。
そして何より良いなと思ったのが、今では当たり前のように存在している歴史、技術が執筆当時(1953年)にはSFの域だったという点。衛星放送が当時は未来の話だったんだなぁと読了後に気がついたり。
SF読んでるよ!と言いつつ地球が舞台の作品ばかり読んでいるのは、このあたりのファンタジーだけど現実的という感覚が好きだからかもしれないです。
星新一作品もそういう所が好きだなと。SFなのに現実的。突飛な話なのに妙にリアリティがある。
『天の光はすべて星』は作品に現実が追いついたというエモさがありそれは「現実的」とはまた別の良さですが。
あとは、SF世界ならでは、SF世界だからこそ発生し得る疑問、問題が描かれていたりするとなるほどね!!と思います。
AIが非常に発達した世界で、人間とアンドロイドを如何に見極めるか(フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(ハヤカワ文庫SF、1977年))、コールドスリープについてくる保険、目覚めた先の時代に順応する苦労(ロバート・A・ハインライン『夏への扉』(ハヤカワ文庫SF、1979年))等。
男性が操る美人ロボットと主人公の男性の恋愛模様なんていうものも(小川一水『煙突の上にハイヒール』(光文社、2009年)収録、『おれたちのピュグマリオン』)。
現実味があることで、よりその世界を身近に感じて、その世界の空気として、物語の行く末を見守ることが出来るのだと思います。あくまで私の場合ですが。
想像できる範囲でしか感情移入出来ない……というのもどうかと思うので、いつかは宇宙進出(!)したいですね!
……何だかハヤカワ文庫SFの回し者みたいな記事になってしまいましたがそういう思惑は一切ありませんからね!!