夢の舟唄

備忘録にしたいと思っています

尾道に行ったという話

早速更新が途切れがちになってしまっている……。

本を読みたいし絵も描きたい、世界観共有創作が楽しいし写真の整理もしたい。やりたいこととしなきゃいけないことだらけで時間が足りません……。ブログ忘れてないよ、大丈夫だよ。

今回は2月初頭に広島県尾道市に遊びに行った話をします。

以前より各方面から尾道はいいところだと言われていたのですが、初めて行ってきました。

勧められた通りのいい街でした……。

何と言うか、すごく正しい形の日本の工業港を見せつけられたというか、日本が島国であることを思い出させられたというか。1度も来たことがないのに懐かしさを覚える、そんな街でした。

尾道を初めて知ったのは、中学の社会科の授業。町おこしの成功事例として紹介され、尾道が舞台の映画「さびしんぼう」(白黒!)を見たり。

あれから約8年。実際に街を歩くと、お祭りに重なったのもあり、活気の溢れる商店街に驚かされました。私が住んでいる辺りは、商店街といえばシャッターばかりが並ぶ中にぽつぽつと古い金物屋や煙草屋、あとはスナックが開いているような、そんなイメージなのです。あとはパチンコ屋の自動ドアが開く度に店内から溢れる大音量の音楽。そんな地元に慣れている故、それは大きなカルチャーショックを受けたのでした。

今を生きている人がこんなにもたくさんいて、人の温度を感じて、しかしふと気付くと、昔ながらの長屋や銭湯が、外見はそのままに、中身は新しい施設として静かに構えている。尾道、不思議な街だ……。

もう1つ感動したことが。これは完全に都会っ子だだ漏れで申し訳ないのですが……。

夕方になり、向島のクレーン群が、夕日の中に影絵のように佇む光景。夕焼け色の海を蹴る渡船。

ただただ美しい光景だなぁと眺めていたところ、「じゃあねー!」という女の子の声が弾け、思わず声のした方へ振り向きました。

向島尾道とを繋ぐ渡船に向かって手を振る女の子。渡船では、同じ年代の女の子が手を振り返している。

渡船がてきぱきと出港準備を進める最中、「明日は来る!?」「行かないと思う!」「明日も来なよ!」と交わされる会話。向島に向かい、スラスターを最大限駆使して岸壁を離れる渡船。離島のある生活を象徴するかのような光景に感じ、痛く感動したのでした。私にとって完全に非日常なその光景が、彼女たちにとっては当たり前の日常なのがまた。

居ても立ってもいられず、翌日渡船で向島に渡るなどしました。

 

ま、纏まらない……尾道がすごくよかったという話をしたかったのです……。