夢の舟唄

備忘録にしたいと思っています

ゆめかわ

緊急事態宣言下の今日、皆様如何お過ごしでしょうか。

私はといえば、有り余る時間に対し、様々なものに対する意欲が削れていき、無気力に休日を過ごしてしまっています。

新しい本を買ったのに読もうとしないだなんて、本好きの名が廃る……。

そんな中、やってみたことも少しはあるのです。少しは。

その中の一つがゆめかわスイーツ作り※ゆめかわとは限らない です!

ゆめかわとは限らない(重要)

最初に作ったのがジュース寒天。

それではご覧下さい!


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栗羊羹!!!!!!!!

ぶどう味とオレンジ味を同じ容器に混ぜたら栗羊羹が顕現した。完全に色のせい。

味の方は甥っ子ちゃんに好評でした。

次やる時は配色に気を使おう……。

 

その2。

ゆめかわクリームソーダ


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こっちはいい感じにゆめかわになったぞ!!

ただし色々課題が残ってはいる。

本当は金平糖を使いたかったのだけれど、スーパーに売ってなかったのでお菓子作りに使うトッピングのゼリーを入れてます。くにゅくにゅしてるから噛む時歯にくっつくのが難点かな。

あと底に氷をちゃんと敷き詰めないと全部沈みましたね。学びを得た。

クリームソーダ大好き芸人なので気持ちが上がりました。美味しいし満足。

今後もやる気が出たタイミングを測って有意義なことをしていきたいですね。甦れ、私の気力!

幻覚系の百合が好きだ

※タイトルのまま

少女と少女の幻覚、空想の中にだけ住んでいる少女の恋愛に言い知れぬ浪漫を感じます。

誰も踏み込むことが出来ない閉ざされた秘密の花園。だけど実らない恋。いいですよね……。

有名なところだと『思い出のマーニー』とか『夜行』の第三夜「津軽」なんかが幻覚系百合だと思ってます。(偏見)

ただこの幻覚系百合、幻覚の少女は幻覚を見ている少女をずっと愛し続けているけれど、現実にいる少女は変わっていってしまうし、新たな人間関係に飲み込まれて行くのですよね。それでも幻覚の少女は現実の少女を待ち続ける。

切ない……。

少女が幻覚だと分かってるのもいいし、少女が幻覚だと知らずに周りに気付かされるやつも好きです。

そんな短文でした。

瀬戸内海の女王かわいい《そのいち》

※人の形を保てるよう努力はしますが保ててなかったらごめんなさい

 

推し船舶について語ります!!気をつけるけど擬人化表現があるかもしれない。

「ロイヤルウイング」という船をご存知でしょうか。

私のフォロワーさんと横浜近辺に住んでいらっしゃる方は聞いたことがあるかもしれないですね。私の推し船舶です。現在大さん橋を拠点に、レストラン船として活動しています。この船のことが私はすごく好きです。

最早横浜港の当たり前の風景の一部になっている「ロイヤルウイング」ですが、彼女は「ロイヤルウイング」として就航する以前……約20年前は、瀬戸内海で豪華客船としてぶいぶい言わせておりました。当時の名前は「くれない丸」、その速度、高島屋が手掛けた豪華な内装からついた二つ名は「海の超特急」「瀬戸内海の女王」。

かっこいい〜〜〜〜!!

当時の特急に迫るスピードで瀬戸内海を駆け抜ける姿……見てみたかったですね……。今はそんなスピード出てないはず……。

そんな「ロイヤルウイング」ですが、なんと今年で御歳60歳。定期運航してる現役船舶では国内最高齢なのではないでしょうか?(上を行く長寿船がいたら是非教えてください)現役船舶とだけ言うと初代「日本丸」も現役船舶(!)になってしまうので……定期運航限定で……。

先日ネット公開された「船の科学」42巻(1)によると、「ロイヤルウイング」へと改装された当初は格式高い料亭に近かった様子。現在は中華料理のビュッフェや飲茶がメインです。

横浜……中華料理……ハッ、女王陛下、横浜にお引越しして中華料理におハマりになられた!?となったのがうん週間前。

自分のことは二の次のほわほわおばあちゃんというイメージを密かに(潜めてない)持っているのですが、このあたり完全にイメージ通りなんですよね……。※曲解です

あとロイヤルウイング19周年記念クルーズをやるそうなのですが、自身の60歳より第2の船生19周年を祝う感じがロイヤルウイングらしさがあって好きです。くれない丸は会社が違うから難しいのでしょうが……。オタクなので行間を読んで解釈しておきます。彼女はほわほわだ。

長くなりそうなので次回に続く!!

尾道に行ったという話

早速更新が途切れがちになってしまっている……。

本を読みたいし絵も描きたい、世界観共有創作が楽しいし写真の整理もしたい。やりたいこととしなきゃいけないことだらけで時間が足りません……。ブログ忘れてないよ、大丈夫だよ。

今回は2月初頭に広島県尾道市に遊びに行った話をします。

以前より各方面から尾道はいいところだと言われていたのですが、初めて行ってきました。

勧められた通りのいい街でした……。

何と言うか、すごく正しい形の日本の工業港を見せつけられたというか、日本が島国であることを思い出させられたというか。1度も来たことがないのに懐かしさを覚える、そんな街でした。

尾道を初めて知ったのは、中学の社会科の授業。町おこしの成功事例として紹介され、尾道が舞台の映画「さびしんぼう」(白黒!)を見たり。

あれから約8年。実際に街を歩くと、お祭りに重なったのもあり、活気の溢れる商店街に驚かされました。私が住んでいる辺りは、商店街といえばシャッターばかりが並ぶ中にぽつぽつと古い金物屋や煙草屋、あとはスナックが開いているような、そんなイメージなのです。あとはパチンコ屋の自動ドアが開く度に店内から溢れる大音量の音楽。そんな地元に慣れている故、それは大きなカルチャーショックを受けたのでした。

今を生きている人がこんなにもたくさんいて、人の温度を感じて、しかしふと気付くと、昔ながらの長屋や銭湯が、外見はそのままに、中身は新しい施設として静かに構えている。尾道、不思議な街だ……。

もう1つ感動したことが。これは完全に都会っ子だだ漏れで申し訳ないのですが……。

夕方になり、向島のクレーン群が、夕日の中に影絵のように佇む光景。夕焼け色の海を蹴る渡船。

ただただ美しい光景だなぁと眺めていたところ、「じゃあねー!」という女の子の声が弾け、思わず声のした方へ振り向きました。

向島尾道とを繋ぐ渡船に向かって手を振る女の子。渡船では、同じ年代の女の子が手を振り返している。

渡船がてきぱきと出港準備を進める最中、「明日は来る!?」「行かないと思う!」「明日も来なよ!」と交わされる会話。向島に向かい、スラスターを最大限駆使して岸壁を離れる渡船。離島のある生活を象徴するかのような光景に感じ、痛く感動したのでした。私にとって完全に非日常なその光景が、彼女たちにとっては当たり前の日常なのがまた。

居ても立ってもいられず、翌日渡船で向島に渡るなどしました。

 

ま、纏まらない……尾道がすごくよかったという話をしたかったのです……。

南国は遥か遠く

※小説「終戦のローレライ」のネタバレを多分に含みますので、未読の方はブラウザバックをおすすめします。

 

前回に引き続き、福井晴敏著「終戦のローレライ」の話です。前回はギリギリ人の形を保ってましたが今回はちょっとマリアナ海溝の澱みみたいになってるかもしれません。

そう、退場が早すぎる推しの話をします。

 

推しが登場するシーンは1巻……のまあまあ後半です。そしてこの巻で亡くなります。亡くなったと思われます。(後述の事情により直接の描写がない)

ローレライ履修済の皆様、覚えていらっしゃいますでしょうか。「仲田大尉」という人物を。

彼は重要か重要でないかと言ったらかなり重要な人物だと思います。だって彼の行動がなければ(他の誰かが代わっていたかもしれませんが)伊507と征人の冒険譚は始まらなかったのです。始まらなかったと思わせてください……。

と、言うのも、ローレライ巻頭の主要人物紹介欄に仲田大尉の名前は載っていないのです。ついでに言えばフルネームは明らかになっていません。推しのフルネームが呼べない!!つらい!!!!オタクたるもの推しをフルネームで呼びたい!!(?)

今後フルネームも明らかになると思ったのです。田口掌砲長とコンビで大活躍してくれると思っていたのです。彼の初登場時は。

征人と清永を迎えに来たトラックに乗っていた集団の一人で、不安と緊張で固くなる2人に声を掛け、甘いチョコレートの塊を渡す、優しくて頼れる兄のような男。年は40代。(のように見えるらしいので多分40代)

ちなみにこのチョコレート、読み返したところ、飴羊羹より二回りくらい大きい小石のようなチョコレートとのこと。……かなりでかいな??

えっなんかめちゃくちゃ好きそうなキャラクター出てきた……ってちょっとルンルンしちゃいました。読むスピードも上がった。

容姿は痩せているが骨太な印象で、頬が骨ばっている。大尉で砲術長。

それから?私この人の情報もっと知りたい!(もうない)

何で当時としては貴重なでかいチョコレート何個も持ち歩いてるの??(不明)

こんなに情報が少ないキャラクター推すのは初めてですね!グリッ……ンのサムライ・キャ……だってもっと情報開示されてた……てた……?てたよ!

と、この情報が開示されてからすぐ退場するんですが。

またこの……退場までの過程が……しんどいですね……。伊507乗組員を乗せた浚渫船を襲うコルセアに対して、一人浚渫船に残り機銃を撃ち続ける。孤軍奮闘する仲田を乗り移った伊507の上から見つめる田口と木崎、そして征人。あっ……しんどい……。

そして3人に気付き、一瞬の挙手敬礼と返礼に対する笑顔。ウワァァァァァ(私が爆発する音)この一瞬に仲田大尉という人間の人生が詰まっている……。

機銃を撃ち続ける仲田を援護しようとしてフリッツに制止させられたところで仲田自体の描写はなくなり、浚渫船の状況が描写されていくんですが、これがまた……。

浚渫船を打ちのめす機銃の雨。燃え上がる船体。な、なにもそこまでしなくてもいいじゃないですか……。

征人が艦内に入ると、浚渫船を見ている人は誰もいなくなり、艦橋に響く『重い鐘の音に似た衝撃音』が外の状況を知らせる。潜望鏡を覗く男の「轟沈した」の一言。「大尉の犠牲を無駄にするところだった」という掌砲長の怒り。

推しが死んだ……。

もうここから2巻を読み始めるまですごく時間を要しました。推しの死がつらい!!つらすぎて、浚渫船の轟沈は確定だけど仲田が死んだのは誰も確認してなくない??ひょっとしてひょっとしたら彼が生きてる可能性は捨てきれないのでは!?とか考えたりしたものです。でもその後のあれこれを考えると浚渫船と一緒に沈むのが1番穏便かもしれない。もし彼ではない誰かが浚渫船に残ったとして、彼が砲術長として伊507に乗り組んだとして、私は3巻の衝撃に耐えられただろうか……?と思うと、あのタイミングで推しを亡くしてよかった気がしてくるのです……。

だって彼はまあ確実に浅倉良橘の派閥の人間じゃないですか……。征人に「死ぬんじゃないぞ」と言った声で、肩を叩いた手で伊507乗組員に銃口を突きつける姿なんて耐えられますか……いや、耐えられない。少なくとも私は死ぬ。

でもー!でもコルセア戦で幌つけたまま機銃ぶっ放して「びっくり箱」やろうとした彼が!!海中で主砲発射っていう奇想天外作戦を嬉嬉として受ける話も読みたかったー!!

今回は以上です!

歌は世につれ世は歌につれ

※小説「終戦のローレライ」のネタバレを多分に含みますので、未読の方はブラウザバックをおすすめします。

 

昨年12月から読み始めた、福井晴敏著『終戦のローレライ』を読了しました。

ローレライクラスタの友人が、私に読ませたいからと文庫本を全巻買ってくれたのですが、私は何故この作品を今まで読んでこなかったんだろう。絶対あなたの好きなやつだよ、私。

すごく熱かった。泣いた。

買ってくれて本当にありがとう。

そう、この記事はタイトルからは全く伝わって来ないけど『終戦のローレライ』読書感想文(?)です。冒頭で注意書きをしていますが、この記事を読み進めている方は全員ローレライ読了済のものとして進めていきます。映画だけ見たという方も一応回避行動をお願いします(ストーリーがかなり違うという話を聞いたので)。

 

読み進める間、ブログやツイートで取り上げたいと思う場面が多くありました。1巻で伊507に乗り込む前に散った1番の推しについてや、作中に多く見られる2人の人物(絹見/大湊、征人/田口の回想の一等兵……)の対比等。でも最後の1ページを読み終えた時、というか終章を読んでいる時考えていたのは、作中何度も流れる「歌」についてでした。

パウラと征人を中心に伊507乗組員が歌う『椰子の実』、征人が父に聴かせてもらった赤盤の『夜のごとく静かに』、終章で時代の移り変わりに流れる歌謡曲(『リンゴの唄』、『東京ブギウギ』、『月がとっても青いから』、『世界の国からこんにちは』、『川の流れのように』)。

歌は、聴くまでは忘れていても、聴いたり歌ったりした瞬間、その歌に刻まれた記憶がふっと浮かび上がるものだと思います。征人にとっては父の記憶を、田口にとっては手に掛けた一等兵の記憶を思い起こさせる歌。

パウラと征人が乗ったナーバルを切り離して任務を終え、マリアナ海溝に沈む伊507の艦内で歌われる『椰子の実』と、それを感知し続けるパウラ。

パウラと征人から艦内に広がった歌が、2人が居なくなった艦内で響く光景には泣かずにはいられませんでした。4巻だけで泣くポイントが多すぎて挙げたらキリがないのですが。

歌はどんな時でも人の生活の隣にあるのですよね。

歌を聴けない時でも、好きな歌が国から禁止されている時でも、歌は人の心の中にあって、時に寄り添い、時に苦痛を与えてくる。

そして、歌は世につれ世は歌につれ、変化していく。

終章で最初に登場する『リンゴの唄』は、戦後初のヒット曲として知られています。この歌を聴いたパウラは、「明るいとはどうしても思えなかった」、「寄る辺のない不安が底に流れている」と感じているのですが、幼い頃からこの歌を知っている私も、何となく寂しげな雰囲気を感じていて、分かる!!と思いました。爽やかなんだけれど、1話完結もののアニメのエンディングのような。今までは漠然としていたイメージが、当時の状況と重なったことでしっくりと来ました。約18年来のモヤモヤがここで解けた。

後に続く4曲も時代の変化を思わせ、歌を背景にしてパウラと征人の生活が紡がれていく。このあたりはテレビドラマやドキュメンタリー番組のような作りだなと思います。純粋な恋だとか、愛で全て乗り越えるとかそんな話ではなく、パウラと征人それぞれに抱える思いがあって、生きて家族を作る様はドラマではなくドキュメンタリーに近いのでしょうか。

家を買った際、田口の言葉を覚えていて、温子ではなく「パウラ」として、よかったねと声を掛けたパウラに対し、自分は「生かされている」と自覚して、与えられた自由を腐らせてしまったのではないかと悩む征人。伊507の犠牲を思うと、立派に生きなければならないという思い。誰にも恥じない生き方をするということの難しさ。全力で「否」を叩きつけた浅倉良橘の言葉通りの世界になっていないか。かけがえのない人々と引き換えに「生かされている」人間の苦悩を如実に感じます。

何だか読書感想文なのか怪しくなってきたぞ。

収拾がつかなくなってきたので、そのうち別角度からの話もすると思います。推しの話をしたい。させてくれ。

最後になりますが、リンゴの唄の4番の歌詞がローレライっぽいなと思いました。以上です。

はじめました

初めまして、粟と申します。

1番最初の記事なので何を書こうか迷ったのですが、シリアスというか愛憎入り乱れた話はさすがにやめておくことにしました。(書くつもりでいたあたり)

ブログとかうん年振りなのでドキドキしてしまいますね……。

Twitterでは乗り物の擬人化メインで絵を描いたり語ったりしています。今はまだ様子見でアカウントは載せないでおきます。

今は福井晴敏先生の終戦のローレライを読んで阿鼻叫喚しています……しんどいね……推しは1巻でお亡くなりになりました。何か生き残るよりその方が幸せな気がしてきた。しんどい。

何せ社畜と呼ばれる人種のため、どれくらいの頻度で更新できるか不明ですが、お暇な時に遊びに来ていただけると嬉しいです。

はてなブログ使いこなせるといいなー!!